RPAの定義

RPAツールの導入の目的RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)

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2024年2月26日

定型的かつ反復的に行われる単純作業を自動化する

RPAとは、企業の業務効率化を推進するためのツールで、Robotic Process Automationの略であり、具体的にはロボットによる作業の自動化を意味します。※詳しくは「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは」をご覧ください。

企業に導入する目的は、日々の定型業務をボタンひとつで自動的に行う優れたツールを活用し、生産性を向上させることにあります。
こうしたツールが日本で普及し始めたのは2016年頃。米国ではすでに主流となっていた業務効率化システムが日本に輸入され、導入されました。それ以降、それまでのツールにはなかった「新しさ」から急速に普及しています。

RPA(働き方改革:業務自動化による生産性向上)
日本の生産労働人口が減少局面にあるなか、労働力を維持しつつ国際競争力を強化(注1)するためには労働力の有効活用や生産性を向上させるための方策が必要です。近年の働き方改革の動きの中でも、人手不足を補いながら生産効率を上げるためのさまざまな施策が講じられてきています。たとえばテレワークの推進をはじめとするワークスタイルの柔軟化による人材の確保や、ICTの高度活用による業務効率改善といったものがあげられます。
このような背景の下、従来よりも少ない人数で生産力を高めるための手段として、現在、RPA(ロボットによる業務自動化:Robotics Process Automation)が注目を集めています。2017年の調査によると、国内では14.1%の企業が導入済み、6.3%が導入中、19.1%が導入を検討中(注2)でした。市場規模は2017年度が31億円、2021年度には100億円規模になると予測(注3)されています。
RPAはこれまで人間が行ってきた定型的なパソコン操作をソフトウエアのロボットにより自動化するものです。具体的には、ユーザー・インターフェース上の操作を認識する技術とワークフロー実行を組み合わせ、表計算ソフトやメールソフト、ERP(基幹業務システム)など複数のアプリケーションを使用する業務プロセスをオートメーション化します。
※総務省(https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin02_04000043.html

人手不足の日本においてRPAツール導入の必要性

自動化を導入する必要性は、日常業務で頻繁に起こる問題を解決するためです。

  • 深刻な人材不足
  • 人の手による作業ミス
  • 業務外の雑務に追われ、売り上げを作るための仕事ができていない
  • 人件費がかさんでいる

定型業務の処理はロボットで解決できることがほとんどです

定型的な業務であれば、ロボットの方が人間よりも速く、正確で、大量の処理を行うことができます。また、RPA導入の目的は人件費削減によるコスト削減、つまり守りの一手だけではない。むしろ、定型業務をロボットに任せることで生まれる時間を、より生産性の高い仕事に使うことができます。日常業務に支障をきたしているのであれば、現状を改善する必要がある組織や会社にとってはRPAツールは効果的なツールと言えます。

RPAツールの活用は働き方改革の第一歩

AIの活用が働き方に大きな変化をもたらしています。すでに大手企業や銀行のコールセンターではAIが活用されていますが、一般企業(特に中小企業)への普及には多額の投資が必要なため、まだまだ時間がかかると思われます。
RPA似関しては、様々な会社からツールが用意されており、その中には中小企業でも導入しやすい価格帯のものや、社内にプログラミングの知識を持ったものがいない会社でも導入しやすいものがあります。

RPAツール導入をおすすめする業界・業種例

  • 製造業界
  • 会計事務所
  • 物流業界
  • 保険業界
  • 人材業界
  • 地方自治体
  • 不動産業界
  • 商社業界
  • マーケティング業界
  • 事務職
  • 営業
  • 人事

RPA導入のメリットが大きい業界や業種はは「繰り返し作業」「工程数が多い」「ルール化できる」「リカバリーできる」という4つの特徴の有無が、RPAの恩恵を受ける業務を見極めるポイントになります。